CATEGORY:フラッシュライト

2016年07月28日

Fenix TK16のレビュー

Fenix TK16のレビュー


高品質な中華ライトで最も有名なFenixのフラッシュライト。よくある中華製のバッタモンライトとは違って、最近は中華製でも高品質高性能なメーカーが多数出てきている。Surefire原理主義者には申し訳ないが性能的なもので言うとすでに中華製が上を行っていて中でもFenixなどは品質や信頼性でも迫ってきている様に思う。もちろん特殊な用途に使う上での機能や特性の違いによる使い勝手の差はまだまだ大きいと思う。TK16は4段階調光でありながらデュアルスイッチのおかげで操作性が良くタクティカル用途はもちろん普段使いでも割りかし使い勝手がいい。中華ライト界ではポピュラーな大容量の18650リチウムイオン電池を使用するため経済的。

いいところ
スイッチを素早くオンオフでモード切替するタイプのフラッシュライトがよくあるが、そういうタイプの物は間欠点灯を繰り返していると意図せずモードが変わってしまう問題点がある。TK16はオンオフスイッチとストロボ/モードスイッチのデュアルでそれぞれ機能が独立しているのでモード切替が簡単かつ誤爆の危険性がない。タクティカルリングが付いているのでシリンジグリップ(注射器持ち)とかシュアファイアグリップとか呼ばれてる持ち方も可。他のFenixと同様IPX-8防水(2m水没可)で1mの耐落下衝撃。TKシリーズ、特にTK16では銃に取り付けることが想定されているのでマイナス端子だけでなくプラス側端子もスプリングになっていたり耐振動性は十分そうだが基盤等その他構造的にどう違いがあるのかは謎。

ランタイムや出力特性のグラフはCandlepower Forumsの記事にあるが、TK16ではTurboモードを20分維持出来、その後発熱などの関係で自動でHighモードに落ちる。Turboを除きHigh, Mid, Lowモードは電池残量ギリギリまで一定の明るさを維持するタイプ。参考までにSurefireは意図されたものだと思うが多くがダラ落ちタイプ(電池残量の低下に応じてどんどん暗くなる)になっており特性の違いがわかると思う。バッテリーの残量低下によって段階的にHigh,Mid,Lowと明るさが自動的に落ちる機能も付いていて、バッテリーが切れる直前には点滅する機能もある(らしい)。3500mAhの18650であればCR123の倍近い容量があり、150ルーメンのMidでは10時間点灯という十分すぎる性能。配光は非常に綺麗でスポット気味だが、ストライクベゼルが付いた厳ついライトの割には周辺光が十二分に明るい。色はやや緑がかっているものの青白さはあまりないので見やすい。

だめなところ
タクティカルリングが付いてるのはいいが注射器持ちでハンドガンと構えるとテールスイッチが小さいので間欠点灯させるのは困難。ゴムブーツがもっと高ければ押しやすかったと思う。ストロボは押しやすいので問題なし。あとこの持ち方だとリングやら各所のエッジが立ってい指が痛い。ストロボスイッチの押し心地が微妙で落としたりすると壊れそうな気がしなくもない。周辺光が明るめと書いたが普段使いには良いとしてタクティカル用途ならもっと周辺光は暗くていいしもっとスポットが効いてても良かった。

トラブル
箱出し間もなくモードスイッチが故障...スイッチの押し心地が悪くなっていき、カチカチやってると最後にはスイッチが押し込んだ状態で戻らなくなってしまいました。一応それでも機能的にはちゃんと動くものの、クリック感がなくて気持ち悪い状態。返品し再度購入しましたがなんとまた同じ症状に陥ってしまいました...一部ロットの欠陥だったのかも。流石にまた返品するのは悪いのでFenixに問い合わせてみたところ、どうやら今は改良版を作っているらしい。ダメ元で言ってみたもののあっさりと無料でテールキャップを交換用に送ってもらうことに。押し心地も良くなり半年ほどたった今でもまだ問題ないですが、ただまあどうにも貧弱そうな気がします。微妙に反応良くないし...

せっかく二個テールスイッチがあるので参考までに比較。こっちが壊れた方で、パチッっとボタンになる部分の板状の金属が半田で止められている。潰れて戻らなくなっている。この基盤裏にはTK16 EA0という刻印。
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改良されたとかいう新しい方はボタンの板のパーツが半田で止められてない。基盤裏にはTK16 EA1という刻印。確かにロットは違うようだがこれ以外は違いが全くわからない。
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大きい方がフォワードクリッキーのオンオフスイッチでオンオフ以外に機能はない。小さいほうがストロボ/モードスイッチで、消灯時にストロボの間欠点灯が出来、点灯時は明るさモード切り替え、長押しするとストロボに切り替わる。モードメモリー付きだがストロボはMAXの1000ルーメンの照射のみなので10ルーメンや150ルーメンで照らしつついきなり1000ルーメンのストロボを食らわせるなんてこともできる。
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タクティカルライトでは一般的な1インチ幅のチューブ。ネジ切り部分はなぜかアルマイト処理がされてないのが残念だが削れにくいと言われる山が四角いタイプ。チューブは二層構造になっていてより丈夫ということらしい。タクティカルリングはネジ式で外れる。クリップは着脱できる挟むタイプだが怪我をしそうなくらい頑丈。
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巨大な18650バッテリーを使用する。奥は比較用に単3電池。特殊な電池ではなくモバイルバッテリーの中身なんかもこれ。専用の充電器が必要になるがこの手の中華ライト界では特に人気の汎用バッテリーでCR123二個分の長さで一回り太い。CR123も使用できるが18650の方が大容量でランタイム、ランコストも優れる。
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総評して操作性が良くランタイムも素晴らしい。その割に4段階調光で即ストロボ照射ができたりする機能性の高さ。中華とはいえ5年の無料保証があって、英語でのやり取りが必要なもののちゃんと対応してくれました。1000ルーメンの強烈なストロボが使えるフィールドがどれだけあるかはさておきゲーム用途にも良いと思います。フィールドのレギュレーションによって明るさを150lm、400lmといった感じで切り替えたりすれば幅広く対応できるんではないでしょうか。1万ほどで買いましたがebayで送料無料7000円代なのでそっちで買ったほうが良かったですね。それにしても安い...
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追記:2016/8/2
買った時には性能的にも機能的にもTK16が最も良かった気がするけど今ならKlarusのXT11Sが良さそう。
400lm4時間とランタイムが良くて配光はかなりスポットが効いていて幻惑効果が非常に高い。
TK16の14400cd、最長240mに対しXT11Sは27225cd、330mと集光レンズ式ライトを圧倒しそう。比べてないので分からないが...
ただUSB充電だったり余計に色々ごちゃごちゃ付いてるのはすきじゃないなぁ。



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Posted by Strela  at 09:44 │Comments(0)フラッシュライト

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